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奇跡の続くしくみが宿った星が地球です。

松本支社ディレクターのWです。
私の自然農の畑で体験学習をしているフリースクールの子どもたちに、今年度のまとめ授業「46億年の地球史」の最適な参考本として、『世界でいちばん素敵な「進化の教室」』(監修:長谷川政美・進化生物学者)を購入。

生物多様性の大切さを学ぶ上で、地球の生物進化の歴史を知ることはとても重要だと思う。以前、土の誕生と植物の進化の歴史を子どもたちと考えたときにそれを実感した。
「奇跡の続くしくみ」が宿った星「地球」の46億年を振り返ると、きっと生物多様性の重要性もぼんやりとだけど、分かってくるはず。

46億年前に地球と月が誕生し、38億年前、生命が誕生し、25億年前に生まれた「シアノバクテリア」が酸素発生する光合成をはじめ、
その後、3回の全球凍結を経て、生きながらえた生命が5億年前に爆発的に進化。ついにコケの祖先が上陸して、土をつくりはじめる。その後は、3度の大量絶滅を乗り切り、陸上植物の進化と共に発達した生物多様性が気候をも安定させ、地球の「奇跡の続くしくみ」をつくってきた。700万年前に存在した人とチンパンジーの共通祖先が、20万年前の人類(ホモサピエンス)に進化。そして、1万年前に農耕文明が生まれる。

つまり、46歳の地球おばさんが5年前に家庭菜園をはじめて、1年前から働いていた恐竜さんが半年前に失踪して、昨日生まれたばかりの小さな人が、さっき大規模な温室栽培を始めた。これが人類だ。(藤井一至著「大地の五億年」より)

生物の歴史は、進化と絶滅の繰り返しだ。これまで恐竜をはじめ多くの生命種は、さまざまな原因による自然環境の悪化によって、数十万年~数万年をかけて大量絶滅し、数千万年~数百万年をかけて進化し多様性を取り戻してきた。生物が多様性を取り戻す過程が環境も安定させてきた。

ところが現在、地球上で起きている種の絶滅は、自然のプロセスによるものではない。乱獲、開発による生息地の破壊、環境汚染や地球温暖化など人間のさまざまな行いが原因となって、絶滅のスピードが加速しているのだ。現在起こっている気候変動や大量絶滅は、過去に起こったそのスピードの数百倍以上早いといわれる。そのため、生物が環境の変化に順応するスピードが追いつけず、生物の多様性の劣化が止まらない。残念ながら、1年に4万種、1日に100種以上と言われる急速な種の絶滅は生態系を崩し、それによって絶滅する種がさらに増えるという悪循環をもたらしている。

同じ種で争っている場合ではない。今こそ、人間も「奇跡の続くしくみ」に参加している一員であることを意識することがとても重要だ。

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