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変化の時代に考える。土と菌糸が教えてくれること。

松本支社 Benです。

自然農栽培を実践している私にとって、大切にしていることは「健康な土」であること。

 健康な土の中には、バクテリア(細菌)やカビの仲間、モグラやミミズ、センチュウ、ダニなどの土壌生物がたくさん棲んでいます。特にバクテリアは、土1グラムに、数億匹?数十億匹という数がいるといわれています。そんな、膨大な数の生きものの営みが、自らの排泄物や死がい、落ち葉、朽ちた根等を分解して二酸化炭素や植物の栄養となるミネラル類をつくりだしています。

 土壌生物の中心的存在でもある多彩な菌類やバクテリアは、集合体となって菌糸でつながり、一つの生命体のようにふるまっています。この集合体を「菌糸群」と呼び、土中でのいのちの循環にとって決定的な役割を担っています。

 この菌糸群は、健康な植物の根の先端部に着生(感染)します。これは「菌根菌」と呼ばれ、植物は菌根菌の仲立ちによって、土中から水分の他にも、生存に必要なさまざまな微量元素や養分を取り込んでいます。(写真参照)

 まさに、人体と膨大な腸内細菌が棲みつく腸内フローラのとの関係性と同じです。人も植物も多彩な菌類やバクテリアとの連携の中で生かされているのですね。

 いのちあるものはすべて土に還り、その還る過程が、また新しいいのちを生み出しています。地球上すべての存在が連鎖し、お互いがお互いの存在要因となっています。いのちの循環のサイクルこそが、未来のサステナビリティを支えています。

 だからこそ、そんないのちの循環のサイクルを支える「健康な土」の保全は、生物多様性、脱炭素社会、健全な農業による食糧供給等、SDGs達成に向けたとても重要な要素なのです。

 現在、世界の土壌の約1/4でひどい衰え(不健康な土壌の広がり)が起こっています。砂漠化は年間600万ヘクタールくらいの勢いで広がっています。また、土は炭素循環の流れにおいて、有機物として炭素を貯めておく重要な場でもあります。その総量は1,500ギガトン、大気中(750ギガトン)の2倍といわれます。

小さくてもOKです。2021年は、健康な土で野菜を育てるアクションや有機栽培野菜の選択を、暮らしの中で実践してみませんか。

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