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2019
03.20

惜しまれつつ...

長野本社第2クリエイティブ局 デザイナーのWです。

まもなく平成が終わりを告げ、改めて時代を振り返る...という方も多いかと思います。
それに呼応するかのように今月末で長野市の、とあるレストランが閉店するということで、
先日同僚4人と食事に行きました。
こちらは創業昭和45年からのいわゆる「昭和の名店」。
外観からしてザ・昭和な佇まい、天井にはシャンデリアが輝き、黒い制服でテキパキ働く店員さんまで、
まさに昭和にタイムスリップしたかのような雰囲気があります。

週末の夕食時、ある程度の混雑は覚悟していました...が、しかし想像以上でした。
店の外にまであふれる人々、果たして今晩の食事にありつけるのだろうか...と気が遠くなりつつ並ぶこと、約2時間。
執念で待ち続けました...。

待っている間、まわりを見回すと最後に思い出の味を味わいにきたのであろうご家族連れや
ご年配のご夫婦がとても多く、また常連さんからのお花も至る所に置かれています。
老若男女、長年愛されて来たお店であるということが伝わってきます。

ここに来たからにはやはり創業時からの看板メニュー「オニオングラタンスープ」を頼まなくてはなりません!
運ばれてきたときにはまだグツグツと音をたてており、一口食べると玉ねぎのうま味たっぷりで...あぁ最高!
行列で冷えた体を暖めてくれます。
どれを食べても美味しく、そしてどこか懐かしい感じの味で数品をあっという間に完食!

空のお皿を前に、話に花を咲かせていたところ(←井戸端会議とも言う)、
「良いお仲間ですね!」と声を掛けられました。
お話しを伺うとこちらのお店で37年間勤められていた方で、やはりオニオングラタンスープには思い入れが深いそうで、
「段ボールいっぱいの玉ねぎをむいて、朝から晩までシェフが炒めて...。これを目当てにお客様が来てくださるからインスタントは使えないわね」とこだわりをお話ししてくださいました。
建物の老朽化をはじめ、様々な要因があって泣く泣くの閉店、ということですが、
それでも最後にこうやって来てくださって本当にうれしい、と晴れやかに語る笑顔が印象的でした。
帰り際にはダンディなオーナー様にも気さくに声を掛けていただき、
お店のプライド、そして従業員という立場を超えた人としての優しさを感じつつ、帰路につきました。

良い意味で洗練されすぎていなくてアットホーム、古き良き昭和のお店が、
こうやってひっそりと消えていくのは非常に残念ですが、
こういうお店があったという事を忘れずにいたいな、と強く思いました。
そして自分がやるべき事をまた明日から頑張ろう!と元気をもらいました。

オーナー様、お店に関わられた関係者の方々、48年3ヵ月お疲れさまでした。