メルボルンの「香り」はどこからきているのか
長野本社のA.H.です。
11月初旬、オーストラリアのメルボルンへ夫と2人旅へ行きました。
目的は、英ロックバンドOasisのライブを観に。
(あれ、このあいだ東京ドームでライブしていなかったっけ...?)と思った方がいたら、鋭いですね。
それは落選したので、勢いでオーストラリアのチケットを取りました。
ライブの思い出を語ると本題から逸れるのですが、手短に。
「あぁ、私たちは今まさに歴史的な場所にいて、彼らの歌声とファンの声援を浴びているんだ」
と何度も噛み締めながら鑑賞しました。(終始ファンの歌声勝ちでしたが、それも承知の上。)
いつか自分たちが年老いて彼らがいなくなった世界になっても、この日を思い出して幸せな気持ちになるだろうと思える、人生最高の日でした。
さて、今回の旅行で印象的なことのひとつが「香り」です。
外国の人々は日本に来ると、「醤油や出汁」の香りがする、または「まったくの無臭(香水の匂いがない)」に感じると見聞きしたことがあり、自分もメルボルンへ行ったら何か感じるのかなと思いながら出国しました。
現地の空港に降り立った瞬間から、歩くたびにふわっと香る「なんとも形容しがたい強烈な甘い香り」。移動中のバスやトラム(路面電車)、駅やお店、街の至る所でニュートラルな風と交互に漂ってくるこの香りに、はじめはとても驚きました。
私はあまり強い香りが得意でないため頭痛に悩まされるのでは...と懸念がありましたが、2〜3日ほど過ごすと、メルボルンの街の香りにも心地よさを感じ始めていました。
人々がまとっている香水の香りなのか?一般的によく使われる柔軟剤の香りがあるのか?
どんな人とすれ違っても、どんな店に入っても、たいてい漂ってくるこの香り。結局、滞在中は答えが出てきませんでした。
帰国後、買ってきたお土産を開けていると、「あの香り」をまとったものを発見。
旅行最終日に立ち寄った雑貨店で買った小さなカップを包んでいた、店員さんがこれでもかと厳重に巻いたプチプチ(緩衝材) 。
有名な紅茶店で買った小さなアソートパックの箱。未開封の状態だと茶葉の香りはせず、パッケージに「あの香り」が付いていました。
まさか帰国後にもう一度会えると思っていなかった香りとの再会に喜び、気付かぬ間に好きな香りになっていたようです。
香りの出どころの正解は分からずじまいでしたが、これがメルボルンの「香り」なんだなと。
またこの「香り」に会いに行きたいなと思いました。



