行きつけの森があるといいよね。
松本支社ディレクターのWです。
森は陸上でもっとも完成された自然の姿である。
(姉崎一馬著「日本の森大百科」より)
心と体がくたびれてしまったとき、森に逃げ込むと何となくリセットされることがある。
人体によい影響を与えるマイナスイオン物質を含む樹木などが発散する揮発性芳香物質「フィトンチッド」。英語では森林浴のことを「Ablution with phytoncides」という。直訳すれば、「フィトンチッド」による沐浴だ。つまり森に行くということは、森林浴に行くことであり、ずばり「フィトンチッドを浴びること」。近年の研究で森林浴は人の健康にとても有益であることが分かっていて、ドイツでは森林浴をちゃんとした医療行為と認めているのだそう。
オックスフォード大学の生物多様性研究の教授・キャシー・ウィリスはこう言っている(※)。
「都市に住み、緑地へのアクセスが容易でない人々は、NCDs(がん、心臓病、糖尿病、慢性呼吸器疾患、重度精神疾患などの非感染性疾患)の発症率が高まることが研究で明らかになっています。さらに、近年実施された世界中の都市を対象とする調査では、緑の豊かな地域に住む人々はNCDsの発症率が低いだけでなく、心身の健康状態も著しく良好であることが示されています。それも、個人の社会・経済的地位、年齢、性別に関係なく、明確な相関が見られるのです。エヴィデンスが明白だったので、2022年の国連生物多様性条約締約国会議で196カ国が署名した国際条約には、2030年までに都市の緑地を大幅に増やすことが盛り込まれました」。
また、今後たくさんのエヴィデンスが蓄積されていけば、薬の代わりに「自然」が処方されるケースが増えるとも言う。
※2025年2月発行WIREDより一部引用
よくないニュースや過剰な情報、超スピード社会が、知らず知らずのうちに、心と体にストレスを蓄積させていく現代社会だからこそ、自然豊かな森のような場所を、行きつけとして持っていたいですよね。多くの動物が森で暮らすように。



