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ストランドビーストに会ってきました

私が「ストランドビースト」の存在を知ったのは、大学生の頃でした。
人工物で作られているのに、動く姿に生命を感じてしまう奇妙さ。
写真や動画ではなく、いつか本物が目の前で動いている姿を一目見たいと思いを抱いてから、早何年。。
先日、富山県美術館にやってくると聞きつけ、念願叶ってビースト達に会うことができました。

「ストランドビースト」は、オランダの造形作家であるテオ・ヤンセンが生み出した、黄色いプラスチックのチューブを主とした人工生命体で、「風」を主食に活動します。
生まれたきっかけは、オランダの海面上昇にともない国土が縮小する問題を解決できないか?という、物理学を学んだヤンセンならではのアイデアから誕生。
ビーストは単に前進するだけでなく、自身で方向転換したり、水を察知して回避したり、時には人間との交流を図るように尻尾のようなものを振ったりと、自然に吹く風や自身の胃袋(ペットボトル)に圧縮した空気を使って、生命活動を行います。

展覧会当日、ビースト達が動く姿を見た人々からは、驚きの声や感嘆、一方で少々気味の悪さを感じている声など、さまざま聞こえてきました。
動いているビーストの姿は本当に意思を持って生きているとしか思えないくらい自然な動きで、しかし動きが停止すると途端に人工物であることを突きつけられ、そのギャップに何とも言えないゾクゾク感を感じながら、時間を忘れてじっくりと見入ってしまいました。
この何とも言えない感覚は、初めてビーストを知った大学生の時にも感じていて、私はあの時からずっと、この奇妙な感覚に魅了されていたのです。

ビーストは自身で「繁殖」ができないため、人々が見たり、写真を撮ってインターネット上にアップロードしたり、見た人が真似て工作してみたりと、人々の行動によって「繁殖」します。
私は展示を見たあと、ミュージアムショップで「ミニビースト」の組み立てキットを購入し、自宅で作成しました。今は時々風を受けて、羽をゆっくりと回して過ごしています。
そして、この記事ではビースト達の姿を皆さんに共有できました。

こうしてビースト達の種の繁栄の一助を担えたことを、とても嬉しく思います。
展示は9月末ごろまで開催されているので、興味を持った方はぜひビースト達に会ってみてください。

長野本社 H

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