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JOURNAL

渋谷文泉閣様の製本技術をアピールするサンプル本制作をお手伝い

弊社の長年のお取引先である株式会社渋谷文泉閣様(本社・長野市)から、情報誌の付録制作のご依頼を受け、お手伝いさせていただきました。

このほど創刊50号を迎えた、デザイン・紙・印刷加工の実践情報誌『デザインのひきだし』(グラフィック社)。50号を記念し、「現代日本の印刷加工大全~あなたの会社の一番得意な印刷加工を教えてください!」というテーマで、170種を超える付録を収録した豪華特別号を刊行されるとのこと。
渋谷文泉閣様から「自社の製本技術を用いたサンプル本をこの付録として提供したい」との計画をお聞きし、表紙~中面デザインを当社にご依頼いただきました。
本誌は10月10日に全国発売され、すでに売り切れ続出の模様ですが、「デザインのひきだし50号突破記念フェア」を全国80の書店にて順次開催予定(長野県内は宮脇書店 松本店)なので、お近くの方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

渋谷文泉閣様のご意向で葛飾北斎の『神奈川沖浪裏』をダイナミックに表紙に使った、今回のサンプル本(特に表紙まわり)に取り入れた、渋谷文泉閣様の独自技術をご紹介します。
クータ・バインディング
背に筒状の紙(クータ)を貼ることで、本の開きがよく、手で押さえなくても閉じにくい製本。読む人にやさしい「ユニバーサルデザインブック」(=手の不自由な方でも閉じにくく読みやすい本を、というのが開発の原点にあります)。また、クータの内側にもデザインが可能という、細かいこだわり。
デザイン背巻き D-SPINE(ディー・スパイン)
名称のDはdesign(デザイン)、decoration(デコレーション)。SPINE(スパイン)は背骨、背表紙の意で、弊社のネーミング案が採用されました。"背巻"の部分の自由度を高め、さまざまなデザインに対応可能で、特殊紙や布クロスを背に使うこともできます。今回のサンプル本では、型抜き加工を組み合わせ、波が立体的に浮き出る効果を狙ったデザインとしました。

紙媒体の衰退が叫ばれている昨今、展示会や美術展等の図録、写真・作品集、記念誌、絵本、学術書など、さまざまなジャンルで独自の専門性と高い技術力を発揮されている渋谷文泉閣様。
毎年数々の製本装幀コンクールの栄冠に輝いている一方で、常に新たな技術の追求や、それらの発信のため自社主催の製本展示会を各地で開催するなど、「本が持つ価値」を信じ、常に貪欲に探求し続けている製本メーカーです。「製本とデザイン」。近しい業種であるがゆえ、抱いている課題も共通点や共感する部分も多いのですが、社員の方全員を巻き込んで、何か新しい事にトライしていく様とスピード感にはいつも感銘を受け、見習うべき姿を示していただけるクライアント様です。
https://www.bunsenkaku.co.jp/

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脱炭素へのアクション

2021年10月15日より、エイブルデザイン本社(長野市)が使用するすべての電力を
100%再生可能エネルギー由来の電力に変更しました。

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